2017年3月5日日曜日

【「中華料理」プロローグ17】<気まぐれグルメ旅>


 >>> 中華は火力だと知った時 <<< 

学生時代、新宿のあるホテルでアルバイトをしていました。
そこで中華の職人の世界をちょっとだけ覗くことができました。


「グルメ漫画」ではありませんが
親方は王(ワン)さんと呼ばれていて
取締役でした。

王さんが料理をしていると
弟子の人たちは真剣に料理の手さばきを見ていました。


Senbei君、王さんは何故凄いか知ってる?」

「同じ食材、同じ厨房で並んで料理をしても
王さんが作った料理は味が全然違う!」

「やっぱ火の使い方が違うんだよ」
というようなことを話していました。


ある日、職人さんが王さんの作った
「蒸し鶏」を食べさてくれました。


作りたてではなくて
冷蔵庫にあったものですが、

名人が作った鶏肉料理はこんなに美味しいんだと
思ったものです。


誰も真似できない名人の味は
奥が深いものだと感じられた時でした。

つづく…


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